PHOTO DIARY写メ日記
写メ日記一覧愛する者同士がキスをするのは自然な事だと思われていますが、人はなぜ唇を重ね合わせたりするのでしょうか。
一つ確かに言えるのは「気持ちがいいから」
末梢神経の集まった唇は体の中でもとても敏感な部分であり、キスほど唇を熱く刺激する行為はありません。
キスは時に、体中に変化をもたらせます。
唇が刺激されると、その温度と強さは強力な信号となって脳へと送られます。
濃密なキスであればあるほど神経は興奮し、全身に化学反応が起き、心臓は高なって、体中を巡る温かい血液で肌は赤く染まります。
また、キスという行為自体が快感をもたらし、人によってはキスの刺激は性的にもっと直接的な部分への刺激と同じくらいに重要だという人もいます。
性的な意味で人がなぜキスをするのかは分かりきっていると言えますが、それでも習慣としてのキスには複雑な進化的または人類学的な謎が残ります。
人間が行う様々な行為には全く性的要素がないものも多く、その中でキスはある種の役割を果たしているのです。
また、世界の90%以上の人がキスに似た行為を行うと推測されていますが、その習慣自体は世界共通のものとは言い難いものになります。
チャールズ・ダーウィンが1872年に著した『ヒトと動物の感情の表現』には、次のように書かれています。
愛情のしるしとしてキスをするのは習慣化しており、それは人間全体にとって自然な行為であるかのように思われる。
しかしそうではない。「それは自然に生まれ、最初の求愛とともに始まった」としたスティールの言葉は誤りである。
フエゴ島に住むジェミー・ボタンに聞くと、この行為を知る者は彼の島にはいないという。
同じく、ニュージーランド、オーストラリアの人々や、アフリカのソマリ族、イヌイットにも知られていない。
それでも、愛する者とのふれあいに喜びを感じるのは彼らにも自然なことであり、ニュージーランド人やラップランド人が鼻をこすり合わせるように、世界各地でキス以外の表現が用いられている。
腕や胸、腹を互いにすり合わせたり、軽く叩いたりするほか、顔を相手の腕や足に押し付ける所もある。
ダーウィンの挙げた例によると「キスは本能的な行為ではなく学習によって身につけられるもの」ということになります。
しかし、人間以外の動物もキスに似た行為をするのはご存知でしょうか。
チンパンジーは他のチンパンジーに不満があるとケンカをしますが、ケンカの後、仲直りのしるしにキスをする事があるそう。
また、ケンカに発展するのを避けるために、普段から度々キスを交わすことも知られています。
人間に限らず、多くの動物のキスのような行為の起源として有力な説は、噛み砕いた食べ物を口移しで相手に与える行為だったのではないかと言われています。
食べ物の口移しは鳥もチンパンジーも、そして多くの人間もやる行為です。
動物が親から子、または交尾をする相手に口移しで食べ物を与えるのは、とても親密な行為です。
そして子孫や交尾相手の世話をすることは、自らの遺伝子を次の世代に確実に引き継ぐためにとても重要であるため、この行為は進化の過程で絶えず促されてきたと考えられます。
人間はいつどうやって、食べ物の口移しから愛情表現のキスをするようになったのか。
とある方の記事を見て、面白いなと思ったのでご紹介させてもらいました!
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