情状酌量 | 2024年03月28日21時 - メンズエステ小倉家

刑事裁判などで「情状酌量の余地あり」などの言葉を聞いた事はないでしょうか。
正式には酌量減軽と呼び、簡単に言えば「被告人に酌むべき事情がある場合、裁判所の判断で刑を軽くすることができますよ」という意味です！

犯した罪に対しての罰なのか、更生の可能性を考えるのか、量刑の判断基準を疑問に思った事はないでしょうか。

少年犯罪の場合は、更生の可能性をメインに考えて判決を言い渡します。
そのため少年院などは「刑事施設」ではなく「矯正施設」と呼び、中での生活も「懲役」ではなく「矯正教育」と呼びます。

対して大人の場合、犯した罪に対しての罰をメインに考えて判決を言い渡します。
「どんな事情があったとしても、やってしまった事の責任は取りましょう」という考え方が強く、必ずしも情状酌量されるものではありません。


情状酌量の判断材料は【犯罪に関する情状】と【一般的な情状】に分類する事が出来ます！

【犯罪に関する情状】
・故意であったか過失であったか
・単独か共犯か
・犯罪をした回数
・武器等を使用したか
・偶発的だったか計画性があったか
・被害者に落ち度があるか
・私利私欲のためかどうか
・被害者が受けた被害はどの程度か

【一般的な情状】
・被告人の年齢や性格
・被告人が反省しているかどうか
・被害弁償や示談をしているかどうか
・被害者に処罰感情があるかどうか
・更生や再犯可能性があるかどうか

具体的なケースとして、次のようなものがあります！
・自首した
・適格な身元引受人がいる
・被害者と示談した
・被告人の生い立ちを考慮した
・犯行の動機や経緯が考慮された

ちなみに自首は、事件の発覚前または犯人特定前に捜査機関に自ら罪を申告する事を指します。
事件が明るみになっていて捜査機関へ出向くのは出頭です。


情状酌量と似たものとして、忖度(そんたく)や斟酌(しんしゃく)という言葉があります！

酌量
裁判官が量刑を確定する際、犯行に至るまでの背景を酌んで減刑すること

忖度
相手の気持ちや、本当に思っていることを推察すること

斟酌
相手の気持ちについて推し量ったうえで物事を処理すること

酌量・斟酌・忖度は、いずれも相手の気持ちを考えるという点で共通していますが、それぞれの意味は若干異なります。
酌量は、主に裁判で使われる言葉です。
忖度・斟酌はそれ以外の場面でも使われることが多く、忖度が『相手の気持ちを考える』という意味に対し、斟酌は『相手の気持ちを考えた上で、行動に起こす』という点で意味が異なります。