併科主義 | 2024年01月27日19時 - メンズエステ小倉家

1974年～75年にかけて起きた『連続企業爆破事件』に関与して指名手配され、約50年逃亡を続けていた桐島聡が逮捕されたそうですね！
「最期は本名で迎えたい」との事ですが、凶悪犯でもそういう気持ちになるんだなーと、少し意外でした。

海外の判決で「終身刑3回と懲役200年！」など、桁違いの言い渡しをされるような凶悪犯がいます。
ギネス記録では、タイの詐欺師が懲役14万年を言い渡された事もあるようです！
14万年どころか100年生きる事も出来ませんし、このような長い年数を科す意味があるのか疑問に思わないでしょうか。


海外では、一人の犯人が犯した個々の罪を合算します。
例えば、三人に暴力を加えて、そのうちの一人から金品を奪ったとします。
この場合、三人分の暴行罪と一人分の窃盗罪を合算した懲役を受けることになり、刑罰を合算して執行することを「併科主義」と言います。

長い年数を科す理由は主に2つです。

①絶対に釈放しないようにするため

国によっては死刑や終身刑が認められいない所もあるため、併科主義により懲役を長くするしかないケースがあります。
懲役100年などにしてしまうと、懲役囚が優秀な弁護士を雇ったり、服役中の態度が優秀であれば減刑が認められる可能性があります。
「終身刑3回と懲役200年！」という形にする事により、終身刑3回のうちの1回を覆したり、懲役200年のうち100年を減刑したりするくらいなので、釈放はされません。

②罪の重さを示すことによる抑止力

先程タイで懲役14万年という判決が出たことを書きましたが、少なくとも僕はタイでは絶対に詐欺をしたくないと思いました。
極度に長い刑を言い渡すことで、犯罪者予備軍に対して示威効果をもたらし、更なる犯罪行為の抑制を図る目的があります。
また、単に「懲役」「終身刑」と一括りにせず、数字で表すことにより世間や囚人に重大性を伝えるようなニュアンスもあるとのこと。


ちなみに、服役中に亡くなったら残りの刑期も自然に消滅するそうです！
死後も何かあるなら分かりますが、消滅するものに対して一つ一つ罪を見定める行為に「絶対に出さないぞ」という執念を感じますね！
減刑を繰り返して奇跡的に釈放されたような人もいるのか気になるところです。