走馬灯 | 2023年01月12日19時 - メンズエステ小倉家

僕は昔鳶をやっていたのですが、仕事中に死にそうになった事が1回だけあります。

鳶は工事現場にて作業スペースとなる足場を設置する仕事です！
足場の無い所に足場を作るので、上から見たら「I」こんな感じの1本のパイプの上を手すりもなしで移動したりします。
パイプは幅10㎝もない一般的に想像できるパイプです！
また、どれだけ仕事が早いかというのは鳶にとっては大きなステータスです！

その日は地上13ｍくらいの所での作業でした。
当時の僕は安全帯(命綱)を使う事はダサいし、動きにくいし、設置する時間もあるので作業が遅くなると考えており、上から見たら「I」横から見たら「フ」の状態のパイプ上で作業していました。
パイプの先端部分辺りに差し掛かった時、オイルが付いていたか何かで足が滑って落下してしまい、咄嗟に「フ」の「ノ」部分に掴まり命は助かりました！
時間にすると1秒も無かったと思います。

それを見ていた周囲は「瞬発力やばすぎ」と言っていましたが、実は僕の体感では落下して「ノ」に掴まるまで5秒くらいあったように感じました。
落下した瞬間に「ワンチャン着地しても助かるか？」と下を見て、下を見たらちょうど障害物があって身体が真っ二つになる想像をして「これは駄目だ、パイプを掴むしかない」という判断を確かにしました！
普通に考えれば1秒にも満たない時間では不可能だと思います。

スポーツ選手が限界を超える時の集中力や、走馬灯に近いものだと思っています。
今でも鮮明に思い出せるくらい凄く不思議な体験でしたね！